課題
参画していた自治体では1つの学校でのICT活用事例を他校にも公開することで優良事例の横展開を行っていました。
この取り組み自体はとても素晴らしいのですが、全体の活用事例数が100件近くなってしまってからは、現場の教員から
- 数が多すぎてどれが自分にとって参考になる事例なのかわからない
- 最初の2つ、3つの事例を見て「イマイチな内容」だったら、それ以降は読むきがしない
- 現場はそんなに暇ではない
という声が多く出るようになり、結果として誰も活用事例を読まないのに更に活用事例を増やし続けているという構造になっていました。
重視したポイント
- そもそも事例数が多すぎること
- 対象教員に興味を持たれない(担当教科・クラスで使わない)事例の比率が多いこと
の2つが根本原因だと判断し、(当時)数百個あった活用事例の中から
- どの教科でも活用しやすい(特定の教科・シチュエーションに限定されない)
- (自治体の教育委員会から強く推奨されている)1人1台端末の活用が進む
という観点で優良なTOP12事例を選ぶことにしました。
解決方法
公開されているすべての事例を同一人物(私自身)がすべて読み込み
- 1人1台PCの活用度(1:スマホや紙で十分 〜 5:1人1台PCならでは)
- 他教科への応用度(1:特定の教科・シチュエーションに限定される 〜 5:幅広い教科・シチュエーションで活用できる)
の2軸で分類しました(*グラフ化の都合上小数点つきで採点して上下左右に移動しているところもあります)。
※注:TOP12は右上の吹き出しがついている事例です(*事例名はマスクしています)
こちらのグラフと対象となるTOP20の活用事例をセットで渡した教員(教務や他分掌主任+学年主任)からは
「この分量なら読む気がする」
という反応があり各分掌・学年・教科の中で他の教員にも展開されました。